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石碑めぐり 216

弁栄上人の描いた「阿彌陀三尊来迎佛」(松戸市五香 善光寺)

2021年7月9日号 第641号

五香駅近くにある善光寺は、弁栄(べんねい)上人の尽力によって建立されました。その善光寺の境内では、弁栄上人の描いた線刻仏画の石碑を目にすることができます。善光寺の門をくぐってすぐ右側上方には「楊柳観音菩薩」(右上の写真)の描かれたものがあり、境内中央まで進むと、おそらく弁栄上人の線刻仏画としてはもっとも古いと思われる「阿弥陀三尊来迎佛」(右下の写真)があります。
 こうした弁栄上人の線刻仏画は、近隣の寺院でもよく見られます。紙に描いた仏画や、独特の筆勢による「火伏せの龍」なども多く残している弁栄上人は、米粒に「南無阿弥陀仏」の六文字を拡大鏡も使わずに筆先で書くという特技も持っていました。
 そんな多芸多才で人々の関心を集めながら、善光寺建立のための寄付を募るべく、弁栄上人は各地を奔走したのです。
 善光寺の建立を見届けた弁栄上人は、その後もインドで仏跡行脚するなど、生涯にわたって多忙な日々を送りました。善光寺には、インドから持ち帰った菩提樹や、弁栄上人のお墓もあります。
(かつ)

※主な参考資料/「松戸史談」「五香六実の高龕神社と村の今昔」「人生の帰趣(山崎弁栄・著)」
◎所在地/善光寺境内(松戸市五香一丁目三の二)

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