特集記事

健康寿命と住環境

2021年9月3日 第645号

元気で長生き!「健康寿命」は誰もが願っていることですね。健康な生活を送るには、「適度な運動」や「食生活の改善」などが重要ですが、それと同じくらい「住まいの健康と安全」もとても重要だということをご存知でしょうか?

 

「健康リフォーム」

健康な毎日を過ごすには、住まいの改善もとても有効なこと

住まいをリフォームすることで健康を害する諸症状が少なくなり、健康への貢献度が高いという調査結果があります。運動もしているし、食生活にも注意しているのになぜか思うように体調が優れない、という時は、もしかすると毎日過ごしている住環境に問題があるからかもしれません。しかし、ひとえに健康リフォームと言ってもあまりピントこないですよね?そこで専門家の方にどのようなリフォームが理想的なのかを伺ってきました。

ヒートショックを引き起こす要因とは?

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リフォームに関するアンケートで必ず上位にくる相談が「冬場の寒さ」に関するお悩みです。建物内の寒さは「ヒートショック」を引き起こす要因にもなります。ヒートショックとは、急激な温度変化により身体にダメージを受ける症状で、特に冬場のトイレや浴室などで起こる家庭内事故の原因として報告されています。
 高齢者の家庭内事故のうち「不慮の溺死および溺水」による死亡者の割合は、年々増加し、すでに交通事故による死亡者数よりも増えています。その多くは「家」の「浴槽」における入浴中の事故で、11月から3月に増加しています。

※出典/平成29年(2017年)1月25日 消費者庁ニュースリリース「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故にご注意ください!」、警視庁「2018年中の交通事故死者数について」

家庭内で危険なところは?

浴室以外でも、みなさん経験があると思いますが、脱衣所や寒い時期に深夜、廊下やトイレに行くと、体がブルっと震えることがあると思います。これも大きな温度差によるヒートショックです。
 これは急な温度変化にともなう急激な血圧や脈拍の変動で、心筋梗塞・脳卒中を引き起こす原因にもなる危険な現象です。
 対策として家の断熱性を高め、各部屋の温度差を少なくすることで、ヒートショックのリスクも緩和されると考えられます。

※建物の構造により温度差は異なります。

では具体的にどんなリフォームをすればいいの?

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まずは、代表的なヒートショック対策として浴室のリフォームを上げてみます。一言で浴室のリフォームと言っても、床や壁の張り替え、ユニットの交換などいろいろあると思いますが、今回の目的は健康のためのリフォームです。それだけで大丈夫ですか?「きれいになった。でも、まだ寒い」それでは、本来の目的である寒さ対策に至っていないのでは?

どうして完璧ではないの?

そこでポイントです。なぜ浴室は寒いのか?この寒さはどこから来るのか?壁が薄い?床のタイルが冷たい?という問題だけではありません。冷気が入ることに大きな問題があるのです。浴室や脱衣所の窓も原因のひとつでは?

窓のリフォーム

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寒さ対策の有効な浴室リフォームとしては、窓のリフォームという選択肢もあります。暖かい空気の逃げ道をふさぐために内窓やペアガラスのリフォームは非常に効果的です。夏場の暑い空気が室内に侵入することも防ぐことが出来ます。
これは浴室に限らず脱衣所やトイレ、居室にも有効です。断熱効果を高め、温度差を軽減することで、ヒートショックへの対策が可能です。他にも「冬になると窓の結露がひどくて」「カビが生えて大変」など日常のお悩みにも。そして省エネ・節約にもつながります。
浴室や窓のリフォームは一例ですが、その他にも深夜にトイレに行く際の導線に床暖房を敷いたり、脱衣所に小さなエアコンを取り付けたり、ご自宅にあったリフォームを相談することも大事ですね。

内窓やペアガラスの取付で温度差を軽減

まずは、何のためにリフォームをするのか、ご自身で一番困っていることを忘れずきちんと見極めることがとても大切です。リフォーム内容によっては助成金制度を利用出来る場合がありますので(年度によって変わります)まずはお問合せをしてみてはいかがでしょうか? 
住まいの改善=リフォームとは壊れた箇所や古くなったから直すのではなく、家の中に潜む危険を軽減し、より快適な住まいで、これからの人生をより楽しむためにするものなのです。
皆さんもリフォーム後の楽しいお住まいをちょっとイメージしてみてください。何かうきうきしてきませんか?
(manakoba)

※取材協力/有限会社アーネストホーム

〈取材を終えて〉
 今回の取材を通して記者自身も住まいと健康に関する意識が変わりました。家の中の安全は、これまで転倒防止のための段差対策など物理的なバリアフリーぐらいしか考えたことがなかったのですが、このように「温度差バリアフリー」も重要だということがわかりました。
 まだ大丈夫、なんて何となく思っていましたが、元気に長生きするにはどうすれば良いのか?今一度自分自身も考えるきっかけになりました。
 「人生100年時代」これからの人生をどのように暮らしていくのか、まずは生活の中心である「家」についてじっくり考えてみようと思います。

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