大師道(松戸市八ヶ崎)
2023年4月7号 第683号
八ヶ崎さくら通りの桜が開花、人々の心を和やかにしてくれています。常盤平方面に向かうバス停「八ヶ崎」の少し手前にテラスモールに向かう道があり、先へ進むと十字路の道隅に高さ約60センチ、幅20数センチのかわいい石碑があります。「大師道」石碑です。石碑の所有者の成嶋さんから謂れを伺いました。
旧く高木村当時、道幅が2間で通行に不便でした。「長聖寺」の檀家総代だった成嶋さんの祖父と有志の方たちが世話人となり土地を提供、今の道幅になりました。通行人の安全を祈り、「長聖寺」に祀られている大師堂のご利益にあやかり「大師道」を建立しました。大正四年九月二十一日と刻まれており、100年以上の歳月が経過しています。その後、八ヶ崎は人口が増え、最近はテラスモール開業もあり大勢の住民が行き来されており、道幅を広くした先代の有志の方々の先見の明に畏怖を感じます。尚、成嶋さんは「四国八十八か所」を巡礼されており、大師様との深いご縁を感じます。記者は50年ほど前、大師様が改修された日本一の灌漑用ため池「満濃池」を訪れた際に、機械など無い時代の大工事の難行に驚異を感じたことを思い出しました。因みに松戸市内には大師像が21ありますが、今年は弘法大師ご生誕1250年の記念の年です。大師様のご利益にあやかれるよう感謝しながら石碑を見守ってください。(お富さん)
◎所在地/松戸市八ヶ崎8丁目22-1
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