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羽田・蒲田・池上周辺、ぶらぶら散歩日記

2023年8月18日 第692号

実は昨年の定期健康診断から体重が7キロほど増加した記者……。原因は分かっています。まずは暴飲・暴食。そしてもうひとつは歩かなくなったこと。「これは、いけません!」とこの度、無理やりウォーキング企画を実施。そしてせっかく歩くのならば、娘の受験合格のために一度訪れたい神社があったのです!

 休日の夕方、自宅上空を見上げると、羽田空港へ次々に着陸する旅客機を目撃しました。「最近、電車内でキャリーバッグを手にする外国人観光客をよく見掛けるし、旅行業界も盛り上がってきたのかな?」と、そんなことを考えていたら、ふと思い出したのです。「羽田空港の施設内に神社がある」といううわさを。早速ネットで調べると、ありました!その名は「羽田航空神社」。航空業界の躍進と航空安全輸送の加護を祈念する神社で、飛行機が落ちないことから受験生に人気……。おっ、わが娘は受験生!これは参拝に行くしかないでしょう!。

【羽田航空神社】

 出掛けた日曜は、熱中症警戒アラートが発令中の猛暑日。半袖、短パン、野球帽を被りマフラータオルを首に巻いて、クマよけベル付きのリュックサックを背負って、かなり怪しい装いの記者(笑)。松戸駅で上野東京ライン直通の常磐線快速に乗り品川駅へ向かいます。浜松町駅付近では東海道貨物線を再活用して開業予定の羽田空港アクセス線整備工事の様子が見られました。常磐線も直通する予定で、開通すれば便利になりますよね。

この先に神社があるの?

 現在、松戸市内から鉄道で羽田空港へ行くには、浜松町から東京モノレールを利用するか、品川駅から京急線を利用するかの2択。記者は後者を選択しました。品川駅から京急線特急乗車で約20分。終点「羽田空港第1・第2ターミナル」駅を降りて第1ターミナルへ。駅を出るとB1Fなので1F到着ロビーに上がり、スマホに表示した地図を頼りに神社の案内板を探すと、意外とスムーズに発見!その先へ進むと歯科医院の隣、部屋の出入口上に「羽田航空神社」のへん額が!

扉は開きっぱなしで室内をのぞくと祭壇が見えます。訪れた時は先客が1人。記者が参拝後、また1人とそこそこ参拝客が訪れます。残念ながら御朱印はなく、娘の合格のためにもしっかりと祈願をした後は、施設内を散策することなく(美味しいものを見つけて無駄遣いしないためにも……)、そそくさと京急線に乗って2つ先の天空橋駅へ向かいました。

羽田航空神社

【旧穴守稲荷神社の大鳥居】

 天空橋駅はかつて東京都区内の秘境駅の取材で訪れたことがあります。閑散とした駅周辺から南へ数分歩くと、多摩川河口の弁天橋側にそびえ立つ「旧穴守稲荷神社の大鳥居」が見えてきました!そもそも、なぜここに鳥居が建っているのかと言うと……、戦後、GHQは羽田飛行場を接収し拡張するために穴守稲荷神社や地域住民を強制的に退去させます。しかし鳥居の撤去を試みるも事故が相次ぎ断念。やがて施設は返還されて、羽田が開港した後も鳥居は空港駐車場の一隅に残されました。
 月日は流れて昭和59年、空港施設が沖合地区に移設され、鳥居も新滑走路整備の障害になると撤去対象になりましたが、保存を求める声が日増しに強まります。そして平成11年、国と空港関係企業の協力のもと、この地に移設されたというわけです。記者オススメ!古地図散歩アプリを活用すれば、その土地の変貌ぶりが詳しく分かりますよ。

旧穴守稲荷神社大鳥居

【穴守稲荷神社】

海老取川に架かる天空橋

 天空橋駅まで戻り、海老取川に架かる天空橋を渡ると、下町風情ある街並みが見られます。現在、この付近の京急線は地下を通っていますが、天空橋近くには平成5年に廃止された初代羽田空港駅(地上駅)がありました。そんな天空橋から数分歩けば「穴守稲荷神社」に到着します。
 戦後、GHQの羽田飛行場の接収により神社はこの地に遷りました。さて、本日初めての御朱印をゲット。手渡された後の確認がドキドキして好きなんですよね!

穴守稲荷神社

【羽田神社】

「穴守稲荷」駅前の昭和風情な街並み

 穴守稲荷神社の最寄り駅、京急空港線「穴守稲荷」駅付近の昭和風情な街並みに記者はニンマリ。駅前から弁天橋通りを西へ進み、産業道路に出て川崎方面へ。大師橋ふもと右手にあるのが「羽田神社」です。近々お祭りがあるのか、境内には多くの人々が準備に追われていました。

 無事に御朱印をいただきましたが、ここでせっかちな記者の失敗談を!定番の御朱印をいただけたのですが、よーく見ると「夏詣」のトロピカル色判入りの御朱印も同じ値段……。受け付けから数分たって気がついたので、今更変えてくださいとは言えず……、後悔(泣)。参拝後は、産業道路を品川方面へ。京急線「大鳥居」駅から京急蒲田駅へ移動します。

羽田神社

【蒲田八幡神社】

 京急蒲田駅は、本線と空港線が分岐する主要駅。慢性的な交通渋滞の原因になっていた駅周辺の交通事情は近年、京急線を高架化したことで解消されました。そんな駅前にあるのが「蒲田八幡神社」です。1階が改札、2階が上り線、3階が下り線の3階建て、蒲田要塞とも称される異様にごつい近代的な駅舎の隣に、日本古来の社殿がある風景は、なんともミスマッチ!御朱印をいただいた後は、そこそこ(800m)離れたJR蒲田駅に向かいます。

京急蒲田駅の目の前にある「蒲田八幡神社」

【池上本門寺】

 東急線はなじみがない記者。北千住駅で東武線に乗り入れる東急車両を見掛けたり、たまに出掛けた旅行の際、地方の私鉄線で東急の旧車両に乗る程度。JR蒲田駅に隣接する東急線蒲田駅から池上線に乗って2駅先、「池上」駅で下車します。

近年、駅ビルとなった池上駅
池上本門寺

 それにしてもビックリしたのが池上駅が立派なこと!近年、5階建ての駅ビルになりました。その駅から向かうは本日、唯一の寺院で日蓮宗大本山の1つ「池上本門寺」。参道を歩きますが、午後の厳しい暑さのせいかあまり人を見かけません。しばらくして本門寺境内へ続く石段が見えてきました。あれ?この風景、デジャブ!市川市の日蓮宗本山弘法寺付近に似ている感じが……。石段を上がると、境内は壮大!参拝後は御朱印をいただき満足です!

日蓮宗大本山「池上本門寺」

【帰り道は、都営地下鉄で!】

 これで今回の参拝は終わりです。「松戸までどう帰ろう?」と考えた時、池上駅に戻っても良いですが、ウォーキングを考慮し、少し遠い都営地下鉄浅草線「西馬込」駅を目指すことにしました。池上本門寺から徒歩15分との案内板を見て、楽勝だろうと思ったのですが、暑さのせいで意外にキツイ!坂道を下り国道1号線に出て、五反田方面へ進み、西馬込駅に着いた時はもう汗だくです。西馬込は始発駅なので座席は確保できますが、冷房が効く涼しい車内でも汗が一向に止まりません。
 電車は京成線直通の成田空港行き。京成高砂駅で京成金町線に乗り換えて、金町駅から常磐線経由で松戸市内へ戻りました。この日は結構歩いたなと達成感を得たのですが、翌朝体重計に乗ると、体重はほぼ変わっていないんですよね……。やっぱり取材後の夜に飲んだ酒のせいでしょうか?  (パイン)

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