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石碑めぐり 196

興教大師850年御遠忌記念碑(松戸市横須賀)

2020年9月4日号 第621号

流鉄流山線「小金城趾駅」から徒歩数分にある正福寺(横須賀)の境内にひときわ目を引く立派な石碑があります。石碑は「興教大師(かくはん上人)850年御遠忌記念碑」です。
 大師は新義真言宗の始祖として高野山の復興や五輪塔が信仰として祀られるきっかけを築くなど歴史上高名な僧です。新義真言宗、高野山となれば真言宗の宗祖弘法大師の教えと結び付く高僧です。境内に弘法大師に纏わる石碑と石像を始め他にも由緒ある石碑がたくさんあることが理解できます。石碑は興教大師の法要850年を祈念したものですが、このような高僧の法要碑があることに今まで気がつきませんでした。平成4年7月5日建立と記載されています。このため建立後28年で石碑としては年数も浅いうえ、清掃も行き届き綺麗な石碑です。
掲示板によると、正福寺は真言宗豊山派でご本尊は不動明王。総本山は奈良県にある長谷寺。本寺が松戸市大谷口にある大勝院と記載されています。正福寺の前は交通量の激しい道路ですが、境内が広く奥まっているため石碑の周りでは車の喧噪が気にならないほど落ち着けますので石像や多くある石碑をゆっくりと拝むことができます。
 記者は30数年前、隣町に住んでおり近くまでたびたび散歩できましたが、当時に比べ新しい住宅が立ち並び町並みが変化していることに時の流れを感じます。(お富さん)
◎所在地/松戸市横須賀1-17–6

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