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探訪!流山市内全9駅!! プラス松戸市4駅!

2021年3月26日 第634号

TX(つくばエクスプレス)の開業で、都心へのアクセスが便利になり、今や人口約20万!ベッドタウン化が進み、活気づく流山市。今回は、その市内全駅を探訪!プラス前回、ご紹介できなかった(松戸市編)4駅も併せて紹介します!

【流山駅(流鉄)】大正5年開業。

  東京近郊にありながらローカル色のある駅の理由で「関東の駅百選」に選定された流鉄流山線の終着駅。隣接して車両基地があり、流山線のカラフルな車両を見ることが出来ます。いつ訪れてもタイムスリップしたような長閑さが心地よい駅です。江戸期流山は、江戸川の河岸として大いに栄えました。流山の豪商と親しかった小林一茶や新選組近藤勇と土方歳三別れの地といった歴史ある街を散歩するにも流山線で訪れれば、さらに味わい深いものになります。そして流山と言えば、みりん!元々流山線は、みりんや醤油を運ぶために町民出資で作られた鉄道です。駅からみりん工場へと続く引き込み線跡は今も道路として残っています。

市内唯一の関東の駅百選「流山」駅
駅からみりん工場へと続く引き込み線跡

【平和台駅(流鉄)】昭和8年開業。

 赤城駅→赤城台駅→昭和49年、平和台駅と改名。ホームの北端に立てば、流山駅の車両基地が見える距離に位置しています。駅前には大きな商業施設がありますが、戦前はその場所に陸軍糧秣本廠流山出張所がありました。糧秣(りょうまつ)は兵士の食糧や軍馬の飼料で、本廠(ほんしょう)はそれを管理した部署名です。戦後、跡地は工場、その後、商業施設や学校が建ちました。

「平和台」駅

【鰭ヶ崎駅(流鉄)】大正5年開業。

 久し振りに訪れると駅北側は公園やコンビニが出来ていてビックリ!近年、鰭ヶ崎から平和台にかけては土地区画整理事業により道路が整備されて、沢山の住宅が建ち大きく様変わりしました。それでも駅だけは以前と変わらない様子でレトロ好きな記者としては一安心。古い車両が走り、硬券切符が買えたり、流山線はずっとレトロでいて欲しい!全6駅を訪れるのなら1日乗車券(500円)の利用が絶対お得。各駅には(隠し?)駅スタンプがあるので、ぜひコンプリートしてください。

長閑な「鰭ヶ崎」駅前

【流山セントラルパーク駅 (TX)】平成17年開業。

 平和台駅から東へ1㎞弱の場所に首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス(TX)の高架駅「流山セントラルパーク」駅があります。駅名の由来は、駅東側に広がる流山総合運動公園から。駅周辺は開発が進み、新しい街がどんどん広がっています。普通列車のみの停車駅となるので訪れる際は注意してください。

「流山セントラルパーク」駅

【南流山駅(JR・TX)】JR昭和48年、TX平成17年開業。

 昭和50年代、記者が幼い頃、初めて自動改札を目にしたのが武蔵野線の南流山駅でした。まだ松戸市内の駅では駅員がラッチで鋏を手にパチパチしていた時代だったので大変驚きました。平成17年、TXが開業して接続駅になると、南流山駅周辺はベットタウンとして注目の的となります。TX快速利用で秋葉原まで約20分弱は当然ですよね!更に東武線「流山おおたかの森」駅との接続で、流山市内の鉄道が縦に繋がり、人の流れを大きく変えました。
今後、益々沿線は栄えるでしょうが、TXと接続できなかった流山線にとっては、やはり乗客減少の原因になってしまいました。

ベッドタウンとして賑わう「南流山」駅

【流山おおたかの森駅(TX・東武)】平成17年開業。

 駅が開業してから年々新しい街が広がりますが、そんな中で失ったものがあります。それは江戸時代に整備された歴史ある街道「日光東往還」で、今の南柏付近水戸街道から関宿、結城を通って日光街道へと続いた脇街道です。
 街道筋は駅とショッピングモールができたことによりプッツリと寸断。前回紹介した北小金駅の参道と同じパターンですね。

「流山おおたかの森」駅
プツリと切れた旧街道

【初石駅(東武)】明治44年開業。

 六実駅に似ている地上駅。改札を抜ければすぐホームで、対面ホームとは跨線橋で繋がっています。ひと昔前は多くの駅がこのタイプでした。駅前ロータリーも昭和感があります!

六実駅に似ている「初石」駅

【江戸川台駅(東武)】昭和33年開業。

「急行」が走るようになった東武アーバンパークライン。戦後いち早く新興住宅街として誕生した江戸川台を急行が通過するのは、時代に取り残された様で、悲しく思うのは記者だけでしょうか?駅前扇状の住宅づくりは、あの田園調布がモデルらしいです。

「江戸川台」駅

【運河駅(東武)】明治44年開業。

 駅名の通り利根運河の側にあります。利根運河は明治時代にできた人工河川で、短命でしたが江戸川と利根川間の水運の要所でした。今では公園が整備されて、美しい自然あふれる風景が市民の心を和ませる憩いの場所となっています。近年、駅舎は橋上駅として生まれ変わりました。野田方面は単線になりますが、いつかは複線になるのでしょうか?

新しく橋上駅となった「運河」駅
美しい「利根運河」の風景

【松戸新田駅(新京成電鉄)】昭和30年開業。

 駅前風景が東京下町の雰囲気に感じるのは記者だけ?平成19年に踏切を渡った2番線側に南口駅舎が完成。その以前は、1番線側北口駅舎のみでしたが、エレベーターがない(作れない?)対処でしょう。

【みのり台駅(新京成電鉄)】昭和30年開業。

 隣の松戸新田駅と500mも離れていないので互いに目視で位置が分かります。駅舎の作りも駅前の様子も似ていますが、人通りはこちらの方が多いですね。駅名は地名の稔台から「みのり台」になりましたが、「稔台」では駄目なのでしょうか?「みのるだい」と読んでしまうから?千葉県には「求名」駅のような駅名もあるのに。因みに駅の住所は松戸新田とややこしい(笑)。

【元山駅(新京成電鉄)】昭和30年開業。

 駅西側には桜並木で有名な陸上自衛隊松戸駐屯所があります。新京成は旧陸軍演習線を再利用しましたが、松戸駐屯所も戦前の松戸飛行場の跡地に作られました。元山~くぬぎ山間は、基地敷地内を走るので、珍しい自衛隊専用の踏切があります。

【五香駅(新京成電鉄)】昭和30年開業。

 駅前は昭和なアーケード商店街が広がり、新京成の単独駅では、とても活気があります。日本の道路100選「常盤平さくら通り」は、駅前から新京成線と並行して八柱まで続きます。
駅名は小金牧開墾の順番で5番目に付けられた五香からで、新京成では五香の他に初富(1番目)、二和向台(2番目)、三咲(3番目)があります。
(パイン)

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