どんぐり
2021年10月22日号 第648号
「どんぐりの背比べ」ということわざがあります。どれも似通っていて、特段優れたものはない、という意味。そんなことはない。たいへんな騒動が起こります。宮沢賢治の童話『どんぐりと山猫』です。「頭のとんがっているのが一番えらい」「いいえ、まるいのがえらいのです」「大きなのがいちばんえらいんだよ」「せいの高いのだよ」…。もう収集がつきません。困った山猫が一郎に助けを求めて出した驚きの判決とは?
一口にどんぐりと言っても形や大きさは木によって異なります。共通しているのは、食べられない、ということ。渋いのです。でもシイの実は食べられるのだとか。炒ると香ばしくなって一層美味しくなるのだそうです。マテバシイのどんぐりも食べられます。もっともシイほど美味しくないようですが。そう、どんぐりだっていろいろ。どんぐりのなる木は雑木林などに自生していて、いろいろなどんぐりは多様性を表しています。ころころと足元にころがってきたどんぐり。それ、何の木かわかりますか? (ミイ)
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