特集記事

めざせ!松戸市の最果て 東西南北!

2021年9月24日 第646号

みなさん程よい運動を行っていますか?記者もウォーキングをそこそこ頑張ってはいますが、お酒を飲んでおつまみを食べ過ぎるとすぐに体重が1~2㎏増加します(泣)。なので、再び楽しめるウォーキングを!と考えついたのが、我が松戸市東西南北「最果ての地」を徒歩で巡ること。早速、夏休みに実行してみました。

 

【松戸市の境界線は実に複雑!】

改めて松戸市の地図をじっくり眺めると形こそは想像通りでしたが、市の境界線はとても複雑です。単調なのは西側の江戸川沿いだけで、それ以外は河川や道路上に境界線があればまだしも、住宅地をウネウネと入り組んでいたり、直線では駄目なのでしょうか?
 ほぼ間違いないとは思いますがデジタルマップで目的地を洗い出し、1日ですべてを徒歩で巡るのは無理があるので、今回は東西南北最果て地の最寄り駅までは鉄道を利用して、駅からはウォーキングするというルールを定めました。

【まずは松戸市最西端へ】

松戸市を貫く国道6号線水戸街道は、都心と千葉県や茨城県を結ぶ大動脈です。市内は全線4車線ですが、現道のほとんどが昭和に開通したバイパスです。昭和36年に「松戸バイパス」が開通した後、市内小山から江戸川を渡り都内金町に向かう「金町バイパス」が昭和40年に開通しました。江戸川に架かる「新葛飾橋」中間地点は東京都との境界になっていますが、その地点が松戸市最西端であると思われます。新葛飾橋を徒歩で渡るのは久しいですが、記者は高所恐怖症であるために正直言って苦手なのですよね…。橋の歩道は結構狭く大きなトラックが通り過ぎると橋が揺れるので足元がフラつき怖くて、急ぎ写真を撮り引き返しました(笑)。橋は常磐線の江戸川橋梁と並行していて、都心から電車で江戸川を渡る際「ああ松戸に帰ってきたな」と実感する松戸市民は多いのではないでしょうか?記者は松戸駅から江戸川土手へ出て新葛飾橋まで40分程掛けて歩いて訪れましたが、松戸駅西口から京成バスにて「矢切の渡し入口」で下車すると徒歩10分程で辿り着けますよ。

松戸市最西端「新葛飾橋」

【田舎風情溢れる矢切の風景】

矢切地域の坂川
矢切の無人野菜販売所

記者は次に松戸市の最南端を目指すため矢切駅へ向かいました。新葛飾橋から矢切の田園地帯を歩きましたが、この一帯は緑が多く坂川の周辺ではサギがくつろいでいたり、その景色はいつもながら都心近郊とは思えない田舎風情を感じます。取材日は晴天でしたので遠目に富士山がクッキリと見えました。
そして矢切と言えば「矢切ねぎ」!点在する無人野菜販売所では、ねぎをはじめ様々な野菜が並び購買意欲をそそられます。国府台合戦の古戦場跡や野菊の墓文学碑を横目に矢切大坂を登って矢切神社を通過し、下矢切交差点から松戸街道を南下すれば北総線「矢切」駅に到着です。3駅先の「東松戸」駅にてJR武蔵野線に乗り換えて「市川大野」駅へ移動します。

矢切大坂から都内を眺める

【JR「市川大野」駅から松戸市最南端へ】

JR「市川大野」駅

JR「市川大野」駅は市川市に位置しますが、松戸市の最南端に向かうにはこの駅から歩くのがベスト。改札口を出たら通りを右手に進みます。数百メートル先にはコンビニがありますが、そこまでは果樹園が広がり、梨の実がぶら下がっている様子が伺え、路上ではそこそこ大きいクワガタの死骸を見つけたり、とても自然を感じられました。通りを歩き続けること20分程、マミーマート高塚店の信号を越え、マルエツ高塚店を越えて華屋与兵衛高塚店があるその付近が松戸市の最南端と思われます。境界標識がなかったので実感はなくてもデジタルマップのGPSで確認すると確かに目的地で、その近くに古い庚申塔がありましたよ。徒歩移動が厳しいという方はJR市川大野駅から京成バス市川駅行もしくは本八幡駅行「高塚入口」バス停で下車すればすぐ目の前です。

松戸市最南端付近

【松戸市最東端は東武線「六実」駅すぐ側】

JR市川大野駅に戻ってきた記者が次に目指したのは松戸市の最東端。まずはJR武蔵野線に乗ってJR「新八柱」駅へ向かいます。ここから新京成線で「新鎌ヶ谷」駅で下車して東武アーバンパークラインで「六実」駅へ。「ちょっと待って!東松戸駅から北総線を利用した方が早いのでは?」との意見が出そうですが、その経由ではIC運賃で659円掛かり、新京成経由だと運賃482円と多少安くなります。せこい記者は新京成線経由を選びましたが、選択はお好みで。そしてアーバンパークラインですが、近年急行が運行されるようになり六実駅を通過してしまうので必ず各駅停車に乗車してください。
 さて最東端へは、六実駅改札を出て線路沿いを北上して県道281号線に向かいます。踏切を渡って道路がY字に分かれますが右手は鮮魚街道で、記者は県道である左へ進みます。するとすぐに市の境界標識があり、数メートル先の佐津間交差点は鎌ケ谷市です。そして交差点を右折してすぐ、県道8号船取線沿いの自動車工場辺りが松戸市の最東端と思われます。しかし実は地図を確認した際、もう少し南の位置にも最東端っぽい場所があるのですが、民家の敷地内で微妙な差ですし、こっちでいいかなと(笑)。

松戸市最東端「佐津間」交差点付近

【ラストはJR「北小金」駅から松戸市最北端へ】

水戸光圀公が整備した本土寺参道を進む

六実駅から東武線で柏駅へ向かい常磐線各駅停車に乗り換えて降り立ったのはJR「北小金」駅。
北口を出て常磐線の開通で寸断されてしまった本土寺の表参道を進みます。「まてばしい通り」との交差点を渡り水戸光圀公が整備した緑溢れる参道を直進して、この先が説明しずらいのですが、本土寺方面には進まず、右手の細い路地を通り抜けて「とちのき通り」末端へと向かいます。とちのき通りに出たら暫く道なりに進んでください。すると送電塔が建つ通りに出ますので、右折してすぐの突き当りを左折。その通りを北上すると坂川に掛かる「御體橋(おんたいばし)」に到着します。橋からは坂川と富士川が分かれる様子が見られますが、その分岐地点が松戸市の最北端と思われます。橋を渡れば流山市で、周囲は矢切のような田舎風景が広がっています。
バスを利用するのであれば北小金駅から新京成バス幸田循環「配水場前」バス停で下車するか、もしくは南流山駅や南柏駅から東武バスでアクセスすることも可能です。
(パイン)

緑溢れる小金の地
「御體橋(おんたいばし)」から松戸市最北端を見る

お詫びと訂正
UKIUKI 第646号(9月24日発行)の特集記事 「めざせ!松戸市の最果て 東西南北!」の文章中に「まてい橋通り」と記載しておりましたが、正しくは「まてばしい通り」の間違いです。間違えの訂正とともに深くお詫び申し上げます。

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