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石碑めぐり 222

大正記念坂の碑(松戸市中和倉)

2021年10月8日号 第647号

松戸は意外と起伏の激しい地形で、特に市中央部は山あり谷あり。坂道の多い街でもあります。商店や飲食店が立ち並ぶ中和倉銀座通りあたりから、松戸ゆめいろバスの熊野神社入り口バス停付近にいたる長い坂道。かつては、人や、物を運ぶ馬車などが頻繁に行き来する道でした。荷物もなく身軽な人が上るだけでもゼイゼイと息が切れるほどの急坂。ましてや重い荷物を積んだ馬車が上り下りするのは大変。名を馬坂と謂いました。この坂、とうとう土砂崩れを起こし、道はふさがれてしまいます。通ることができなくなって困った住人達。何とかして通れるようになるよう熱望するも、道路改修は大変な工事。そのまま直されることもなく歳月ばかりが過ぎてゆきます。時は大正。ついにそのチャンスが到来します。大正天皇の御即位式です。この慶事を記念してできること。それは馬坂を改修することでした。住民たちは、早速寄付の方法を協議し、工事の許可を取り付けます。工期は、わずか数十日という急ピッチで進められました。みんなが待ちに待った、なだらかな坂の完成です。
人々はどんなに喜んだことでしょう。再び賑やかさを取り戻した坂。感謝を込めて「大正記念坂」と名付けられました。
御即位式は、大正4年11月10日。坂の途中にひっそりと建つ記念碑には、大正5年5月の日付が刻まれています。
(ミイ)

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