瀬戸彦八翁碑(市川市菅野)
2026年10月23号 第768号

京成本線菅野駅のすぐ近く、二股に分かれる道の角に大きな石碑が鎮座しています。『瀬戸彦八翁頌徳碑』。
“頌徳(しょうとく)”とは徳をほめたたえること。では瀬戸彦八さんはどのような徳を積んだのでしょうか?実は、この場所にはいくつかの石碑が建っていて、瀬戸翁の石碑の右側にちんまりと立っている石造物には「菅野停留所設置祈念」とあります。なぜ祈念なのかは謎なのですが、同じ石碑の左側には「西平田市川新田道」、右側には「東菅野宮久保道」とあり、どうやら道しるべの役割をしているようです。大正五年三月十二日設置と記されているので、この時に菅野駅が設置されたのでしょう。そしてその功労者のひとりが、瀬戸彦八さん。東京神田多町の方のようです。江戸っ子の瀬戸さんはなぜ市川の駅の設置にかかわったのでしょうか。神田多町といえば昭和初期まで青果市場のあった場所で、そこの青物商であった瀬戸さんは、果樹園芸に精通した方でした。そして市川の果樹栽培に大きく貢献したのだと思われます。その功績が大いなるものであったことは、この石碑の大きさをもって証明できるのではないでしょうか。
地元の人々と交流を深め、地域の果樹生産を高め、さらには駅の設置にも尽力した瀬戸彦八翁。実は同じ場所には、他にもちょっと興味深い石碑が建っています。そのお話はまた今度。 (ミイ)
※参考/『いちかわインフォメーション』2018年(平成30年)10月6日 No・1601
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