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極相林(浅間神社)

2025年6月6日号 第735号

 極相林(きょくそうりん)とは、長い年月をかけて自然が作り上げた、最も安定した森林の状態を指します。人の手が加わらず、自然の遷移が進んだ結果、特定の樹木が優占し、生態系が安定した森となります。草も木もない裸地からこの状態に至るまでには、数百年、場合によっては千年以上の時間が必要とされるため、一度失われると容易には回復できません。
 松戸市内にも、風土に適応した極相を示す森林がいくつか残されています。しかし、その規模は非常に小さく、区画整備や道路の新設などによって範囲が狭まっています。照葉樹がこんもりと小山をなしている浅間神社の森は、市内に残る極相林の中でも典型的なものです。現在まで手つかずで残されているのは、丘状で孤立した状態にあることも幸いしているようです。金山神社の境内にも極相林が見られますが、樹下が踏み固められ、若木が生えづらくなっているため、縮小傾向にあると考えられます。
 松戸地域では、早くから山野に人の手が加えられてきたため、自然林は極めて希少です。自然のままに成長してきた極相林や雑木林は、植物の生態を観察するうえでも貴重な存在です。その価値を正しく理解し、適切な保全に努めることが求められます。   (かつ)

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