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石碑めぐり 271

震災記念の碑(東京都千代田区)

2025年10月3号 第743号

 松戸市内から乗り換えなしで行ける東京メトロ千代田線の「新御茶ノ水」駅。B3a出入口から外へ出ると、周囲にはビルが立ち並び、朝夕には多く人々が行き交う大都会の景色が広がります。その一角、ビルの間にひっそりとたたずむ石碑が、今回紹介する『震災記念の碑』です。
 建立は100年以上前の1924年(大正13年)。名の通り、その前年に起きた関東大震災の出来事を後世に伝えるために建てられた石碑です。国土省国土地理院のWebサイト「自然災害伝承碑」で碑文の内容を調べると、『1923年9月1日の震災での死者は10万人、焼失家屋は20万棟を超える大災害であった。周囲が焼け野原となった中、ここにあった鉄筋コンクリート4階建の学校が焼け残り、避難所等として大いに役に立ったことは天の助けだったとして、イチョウの木を植えて感謝の意を表した』と記されているそうです。
 その後、震災から20年を経て東京の街は、大戦の空襲によって再び焼け野原となります。しかし、戦後の奇跡的な経済発展により見事に復興し、今では日本の首都だけでなく、世界屈指の大都市として機能するまでになりました。現在イチョウは失われ、その当時の光景を思い浮かべるのは容易ではありません。それでも、碑は100年以上経った今も変わらずこの場所に立ち、通りかかる人々に当時の出来事や状況を静かに語りかけています。 (パイン)

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