特集記事

探訪!松戸市の全20駅!!

2021年2月12日 第631号

突然ですが、我が松戸市に鉄道の駅はいくつあるでしょう?そう、タイトルに記載した通り20駅!その中には、長年松戸市に住む記者すら利用したことがない駅もあり、この際、思い切って市内の全駅を探訪してみました!

【松戸駅(JR、新京成電鉄)】明治29年開業。

 高架デッキになったのは昭和末期。常磐快速線(上野東京ライン)や常磐緩行線(各駅停車)、新京成電鉄が停車する交通の要所。数年後には、東西通路拡幅や南側に新駅ビルが完成と、まさに市の中心駅ですが、この度は「松戸車両センター」に注目!東京方面へ松戸駅を出ると東へ向かう支線があり、その先に常磐線の車両基地があるのをご存知でしょうか?
基地を見たい!という方は、駅からかなり歩きますが松戸二中へ向かってください。側を走る国道6号線の橋上から車庫全体がバッチリ見えます。でもなぜ、本線から遠く離れた場所に車庫を作ったのかしら?

市の中心駅「松戸」駅西口
本線から遠く離れた車両基地
「松戸車両センター」

【北松戸駅(JR)】昭和27年臨時開業、昭和33年常設化。

松戸競輪の為に作られた駅で、昭和の時代、西口と言えば競輪開催日は、露店まで出て、それは大賑わいでした。
西口は工業団地、東口は商店が並び、冬になればロータリーのイルミネーションが印象的です。

恒例、冬のイルミネーション「北松戸」駅東口

【馬橋駅(JR、流鉄)】明治31年開業。

 西口は駅ビルになりましたが、東口は旧水戸街道門前町の名残があります。そして馬橋と言えば、愛称ある車両が走ることで有名な流鉄流山線!IC乗車券不可で、昔ながらに切符を購入して乗車(硬券も購入可)。2両編成のワンマン運行。路線はたったの5・7㎞。都心近くのローカル線は、もはや貴重な鉄道遺産!いつも気になるのは駅隣にある「鉄道用品株式会社」。今も営業しているのでしょうか?最近、留置線の古い貨車は線路ごと消えました(泣)

「馬橋」駅東口側は、かつての門前町

【新松戸駅(JR)】昭和48年開業。

開業当時、武蔵野線は終着駅で、何もなかった駅周辺は、今やベッドタウン化し、松戸駅と並ぶ鉄道の要所となりました。それでも駅東側には、現在も長閑な市民農園が広がります。

松戸駅と並ぶ鉄道の要所「新松戸」駅

【北小金駅(JR)】明治44年開業。

 江戸時代、松戸市内の水戸街道には2つの宿場がありましたが、その1つ小金宿付近に駅は位置します。旧水戸街道から別れてアジサイで有名な本土寺へ続く参道は、常磐線開業により分断。ですが駅構内を通過すれば往来可能。鉄道開業により文化建造物が取り壊された例は幾つもありますが、それは鉄道が富国強兵を目指した明治時代には必要不可欠だったからなのでしょう。駅から新松戸方面へ少し歩いた場所には、明治と大正期に構築された煉瓦製の「流山ガード」があります。

かつての小金宿付近にある「北小金」駅
明治と大正期の煉瓦製「流山ガード」

【幸谷駅(流鉄)】

新松戸駅から早歩きで1分、マンション1階が駅舎の幸谷駅。流鉄新松戸と改名して良い気がします(笑)

マンションの1階が駅!「幸谷」

【小金城趾駅(流鉄)】

松戸市内の駅では最も長閑な場所。新坂川沿いに駅舎があり、流山線唯一の交換駅。なのでここにいれば、その日運行中の2種類の流山線車両を同時に必ず見れます。

流山線唯一の交換駅「小金城趾」

【新八柱駅(JR)】昭和53年開業。

 地下駅?と思いきや掘割の半地下駅。出入口が新松戸寄りにしかないのが不便。すぐ隣に新京成線「八柱」駅がありますが、どうしてか、JRは「しんやはしら」で、新京成は「やばしら」。

実は半地下駅「新八柱」

【東松戸駅(JR、北総鉄道、京成)】北総鉄道平成3年開業、JR平成10年開業。

両駅ができたことにより松戸市から世界へのアクセスは飛躍的に向上しました。京成成田空港線(成田スカイアクセス線)アクセス特急利用で、ラクラク成田空港へ。私鉄線ホームからは富士山が綺麗に見えます!

成田空港へ行くには便利な「東松戸」駅

【松飛台駅(北総鉄道)】。

 恥ずかしながら松戸市内にある駅とは取材時まで知りませんでした!言い訳として駅北側が松戸市で南側が市川市と、市の境界上に駅があるのです。副駅名は「八柱霊園」で、駅から八柱霊園松飛台門までは、300m程の距離。門の隣には、小型モーターで世界的に有名な企業の本社があります。

市の境界上にある「松飛台」駅

【秋山駅(北総鉄道)】

 ここも掘割の半地下駅。北総線の凄い点は相互乗り入れする鉄道会社が多いので、京成スカイライナーから京浜に都営地下鉄と様々な会社の車両が見られること。でも初乗りが高い!

掘割の半地下駅「秋山」

【矢切駅(北総鉄道)】

 松戸市内で唯一の完全な地下駅。秋山駅と並び休日の日中、構内にひとけはほぼなし。地上に出れば松戸街道で、かなり歩きますが、「矢切の渡し」のアクセス駅。

駅構内に「矢切の渡し」が!

市内唯一!東武線の駅「六実」

 六実~増尾間が複線化で急行が走り、より便利になった東武アーバンパークライン(記者はやっぱり野田線派!)。東武線の駅として市内で唯一の存在が六実です。少し前までは田舎風情漂う味のある駅舎だったのに、大分改築されてしまいました。地上改札口から直接ホームに行ける三角屋根の駅舎が、懐かしさをどうにか残しています。

市内唯一!東武線の駅「六実」

【常盤平駅(新京成電鉄)】

 常盤平と言えば、団地!昭和30年代、きらびやかだった団地群は、今ではすっかりレトロな風景になりました。実は駅舎自体が団地と一体化していて、昔ここに住んでいた知人が、会社まで傘いらずと自慢していたことを思い出しました。

駅舎が団地と一体化「常盤平」駅

【八柱駅(新京成電鉄)】

 立派な駅ビルです。新京成線は、旧陸軍の鉄道連隊演習線(松戸線)を転用したのでクネクネ路線で有名。だから災害時、絶対に運休しないといった都市伝説が生まれるのでしょう。八柱駅近くの踏切脇には旧陸軍境界標識が今も残っています。

立派な駅ビル「八柱」駅
八柱駅近くに残る
「旧陸軍境界標識」

【上本郷駅(新京成電鉄)】

 平成になり駅ビル化。新京成線は軍の演習線を転用していますが上本郷~松戸区間は違います。写真を見てもらうと分かりますが、直線道路が演習線跡で、国道6号線を突っ切り、中央公園にあった陸軍工兵学校や矢切方面へ続いていたそうです。

「上本郷」駅の直線道路が実は演習線跡!

新京成電鉄の【松戸新田駅】【みのり台駅】【元山駅】【五香駅】は、今回文字数の都合で割愛させていただきます(泣)。(パイン)

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