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石碑めぐり 224

遷宮記念碑(松戸市西馬橋)

2021年11月5日号 第649号

西馬橋4丁目三村稲荷神社境内右手に遷宮記念碑昭和55年2月10日が建っています。碑文には「当三村新田は寛文年間金杉村の故平左エ門新之丞等に依り開田され本稲荷神社は其の後開発の守り神として祀らる。新田中興の祖たる三平を始め其の子孫により代々守り続けられし社殿は永年の風雪に耐え来るも損傷激しく為に氏子一同其の改築を志ざし今後の幸せ及び三村新田の発展を願い之を再建す」と記されています。鳥居は平成12年2月吉日の刻。松戸の稲荷は、村の稲荷、摂社の稲荷、屋敷の稲荷。に区分されています。村の稲荷に属するこの三村稲荷神社の祭神はウカノミタマノミコト(倉稲魂命)で稲の収穫に係るものとして「稲荷」と呼ばれるようになった本来穀物神。その後時代と共に農業神、商業神、屋敷神。更には福神と変化してきた八百万神。村の稲荷に分類されている26神社のうち、7神社が江戸川左岸の県道流山街道及び坂川に沿って続く地域に広がっています。徳川幕府成立直後の慶長10年(1605)前後から郡代(郡奉行)により政策的に江戸川や坂川の広大な低湿地の新田開発事業が行われました。新田は開発者の名前をとって呼ばれ、三村新田もその一つです。馬橋土地改良区竣工記念碑によると馬橋5丁目地区開発は以後昭和43年(1968)まで約360年の長きに渡る。とその偉業を伝えています。筆者が訪れた8月4日、水を湛えた防火水槽は真夏の青空を映し神前には旬の梨が5個お供えされていました。幸水であろう。
(ゴジラ)

◎所在/松戸市西馬橋4-589-1

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