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石碑めぐり 259

市川関所跡碑(市川市市川)

2024年9月6号 第717号

 江戸川サイクリングロード上に建つ標識「海から20キロ地点」の松戸から五月晴れ日に海を目指してサイクリングに挑みました。
 気分爽快で走行途上門構えの柵内中央に建つ「市川関所跡碑」を発見。良く整えられた柵内には見頃を迎えて咲くつつじ花、その隣には市民の寄付金による解説版が江戸名所図入りで建てられています。「江戸時代以前の江戸川は太日川(ふといがわ)と呼ばれていた。」から始まり詳しく解説されています。江戸を中心とした家康の政策は、実際には幕府を開く以前関東入国直後から着々と進められていた。その一つは交通の整備で軍事物資輸送の中継地となる街道宿駅や江戸を出入りする物、人を監視する関所が各地に設置された。小岩・市川関所の成立もこの時期である。家康は船による物流が盛んだった江戸川を江戸とそれより東の地域の境界とし、橋を架けず、そのほとりの街道と交差する多くの場所に関所を置いた。これらの関所の内、江戸川の最も下流に設けられた関所が小岩・市川関所と呼ばれた。関所番士が旅人を取り調べた建物は小岩側にあり市川村は渡し船を出す役割を担っていた。関所は午前6時(明け六ツ)から午後6時(暮れ6ツ)の間開いており、幕府から派遣された4人の番士が交代で旅人が提出する関所手形・往来手形を確認していた。関所破りは重罪で磔にされた記録もある。一方関所は旅人だけではなく周辺住人の生活「新鮮野菜を江戸の市場へ売りに行く等」とも深く関わっていた。 (ゴジラ)

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