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東京区内 御朱印巡り4

2026年5月29日 第758号

 2023年5月ぶりの都区内御朱印めぐり第4弾!「東京メトロ・都営地下鉄共通1日乗車券」を利用して、未踏の神社仏閣を巡ります!

 「水天宮」の最寄り駅は半蔵門線「水天宮前」駅ですが、日比谷線「人形町」駅からでも徒歩で5分ほど。なんといっても安産祈願で有名な神社ですよね。到着して驚くのは、出入り口に待機するベビーカーの数。そして専属のカメラマンを雇って、境内のいたる場所でお宮参りの記念撮影が行われています。その様子を見ると、日本で少子化が進行しているとは思えません。それとも昔は、もっと混雑していたのでしょうか。そんな水天宮が安産祈願のメッカになった由来は、久留米藩主・有馬氏が江戸屋敷に水天宮の御霊を分祀したのが始まり。御朱印と一緒にいただいた「水天宮由緒記」に、詳しく書かれていました。赤ちゃんが多いからか、境内の安全管理はとても厳重です。社殿を撮影する際も、通行の妨げにならないよう「参道脇からお願いします」としっかり誘導されます。

安産祈願やお宮参りで大賑わい

 人形町駅から浅草線に乗り、一駅隣の「東日本橋」駅で下車。浅草方面の出入り口から地上へ出ると、脇道に「江戸三大不動薬研堀不動尊」の赤い旗がたくさん立っているのが目に飛び込んできます。脇道に入り六差路を右折すれば、到着。「薬研堀不動尊」はあの川崎大師の別院で、大都会にたたずむこぢんまりとした寺院。寺務所で御朱印をいただく際、異国の夫婦にスマホの翻訳アプリで「本堂には入れるのですか?」と尋ねられました。外国語が話せなくてもアプリ一つでスムーズにやり取りできるなんて、本当に便利な世の中になったものです。笑顔でやり取りを終えて寺院をあとにし、再び浅草線に乗り、人形町駅で日比谷線に乗り換えて八丁堀駅へ向かいました。

江戸三大不動の1つ「薬研堀不動尊」

 八丁堀駅周辺は東京駅から近いものの、休日は意外に人通りが少ないエリアと感じました。次に向かうのは「鐵砲洲稲荷神社」。それにしても「鉄砲」というワード、インパクトがありますよね。諸説はありますが、神社の周辺は江戸幕府の鉄砲御用人の井上・稲富の両家が、大筒の稽古を行っていた場所だったとか。現住所名は中央区湊ですが、通りや神社の名にその歴史を留めています。ここも都心にあるだけに、境内はコンパクト。参拝後、社務所に行くと「GW中は御朱印を受け付けていません」と丁寧な対応を受けました。もしかしたら書置きはあったのかしら……。

「鐵砲洲稲荷神社」拝殿

 八丁堀駅に戻ると、日比谷線で東銀座へ出て、浅草線に乗り換え西馬込方面へ向かいます。泉岳寺駅で京急線方面へ向かう電車も多いため、乗り間違いには要注意。そして泉岳寺駅から4つ目の「中延」駅で下車します。次に行くのは近年、巳年効果もあってメディアに引っ張りだこだった「蛇窪神社」。駅を出て第二京浜を渡り、路地裏の住宅地へ。寸前まで人気の少ない下町風情を感じていたのですが、境内にたどり着いてビックリ!水天宮に負けない人混みで、御朱印待ちもすごい列です。ここでは銭洗いを体験しましたが、一つひとつ丁寧にやり方を教えてくれて、なかなか面白い体験でした。

「蛇窪神社」境内は、大混在。

 中延駅から浅草方面へ一駅戻り、戸越駅で下車します。有名な戸越銀座商店街がそばにありますが、今回は立ち寄りません。第二京浜から脇道に入って坂を下ると、前方には大きなビル群が見えてきます。そしてたどり着いたのは「居木神社」。大崎駅近くで、都会のど真ん中にありながら境内は広々として緑豊か。静寂に包まれています。まさに都会のオアシスですね!次に道を下って大崎駅へ。駅に直結する施設内には飲食店も多く、一休みすることに。暑かったので冷たい蕎麦をすすり、しばしの休息。ただ、長居すると後がしんどくなるため、食後すぐに品川方面へ向かいました。

都会のオアシス「居木神社」

 JR東海道本線のガードをくぐろうとしたところ、あの沢庵和尚の墓を示す案内板を発見!今回は立ち寄りませんでしたが、こんな場所に墓があるのですね。そのまま進んで第一京浜に出たら、品川方面へ。左手に見えてくるのが「品川神社」です。源頼朝が、先日一面で取り上げた房総の「洲崎神社」から分霊したのが始まりだとか。徳川家康も、天下分け目の関ヶ原の戦いへ向かう際に参拝したそうです。そこそこの急階段を上ると、多くの参拝客の姿が見られました。実は見逃したのですが、ここには板垣退助の墓があるのです!「板垣死すとも自由は死せず」は、記者も知る名言。でも、なぜ神社境内に彼のお墓がと、これには少々ややこしい事情が。墓へ行くには品川神社の境内を通る必要がありますが、厳密な所在地は神社の外です。正確には、沢庵和尚ゆかりの「東海寺」にかつて存在した塔頭・高源院の敷地内。神社に隣接する、寺院の旧跡に位置しています。寺は関東大震災で壊滅的な被害を受けて世田谷区へ移転したため、そこだけが高源院の飛び地として残されたというわけです。また、品川神社には明治初期に造られた都内最大級の富士塚もあり、頂上は平らに整地されていて、都心にしてはなかなかの見晴らしでした。

「品川神社」にある富士塚からの眺め

 品川神社を出た時点で時刻は15時前。あと2カ所回るには、意外と厳しい。泉岳寺駅まで歩こうかと思いましたが、神社前に位置する京急「新馬場」駅から150円を払って泉岳寺駅へ。三田駅で三田線に乗り換え、芝公園駅で下車。徳川将軍家の菩提寺である増上寺は知っていましたが、そばに東照宮があることは知りませんでした。規模は小さいですが、東京タワーの近くという大都会にありながら緑深く、とてもいい雰囲気。都内に東照宮が他にどれくらいあるのか、思わず調べたくなりました。

将軍家菩提寺の側にある「芝東照宮」

 さて、いよいよラストは寺院。芝東照宮からさほど遠くない「宝珠院」へ向かいます。芝公園を挟んで近くのはずですが、公園内を抜けられるのか分からず、かなりの距離を迂回することに(後で知ったのですが、抜け道はあったようです)。到着した瞬間、目を疑いました。まるでカフェのようなおしゃれな建物なのです。にもかかわらず参拝客は多く、御朱印の種類も豊富。ミニ御朱印は、初めて見ました。これで今回の御朱印巡りはコンプリート。東京タワーを左手に眺め北へ進み、御成門駅から三田線に乗車。日比谷駅で千代田線に乗り換えれば、松戸へ戻れます。無事に巡れたものの、1日で8カ所は、ちょっと慌ただしい道のりでしたね。
(パイン)

お洒落な建物が印象的な「宝珠院」

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